中国語翻訳スタッフ

張 穎卓

(ちょう えいたく)

機械工学を学んだ経験が
あるからこそ理解でき、
表現できる幅も広がる

中国弁理士、機械工学部出身、
異なる言語表現への愛を生かす翻訳

特許権利からみれば、一番大事なのは請求範囲です。請求範囲は、全体が明確であること、独立請求項が明細書にサポートされた上で広いことが重要と考えています。こういった要求を満たす訳文を仕上げるのは、私自身の基本姿勢です。

具体的には、まず、『前田特許事務所』の明細書作成者と対面で打ち合わせをし、表現や言葉の用法などを一つ一つ正しく理解したり、日本語ネイティブの翻訳者とお互いに遂字チェックしたり、難度の高い特許表現などに関して、同様の日常会話からヒントを得たり、中間処理における審査官側の指摘などを検討したり、辞書にない専門用語など中国在住の大学教授やプラスチック専攻の実の姉に尋ねたりするなど、いろいろな角度から翻訳の質の確保について努力しています。

たとえば、日本語で回転軸周りに回転する物体とあったとします。軸を中心に物体が回転するということですが、直訳すると、軸とは関係なしに周辺を物体が回転している・・・という訳になってしまうことがあるんです。日本と中国では考え方が違いますから。日本語を直訳しても、ある程度は通じますが、時にはまったく異なる意味になることもあるんです。

中国弁理士、機械工学部出身、
異なる言語表現への愛を生かす翻訳

日本語で書かれた明細書の意図を丁寧にくみ取って、中国語でどのように表現すれば、意図が的確に伝わるのか、一つひとつ吟味しながら、一致させていくことが大切です。

たとえば、日本語で“交換”という単語がありますよね。たいていの日中辞書では、同じ“交換”と掲載されています。物と物を取り替える場合は、中国語でも“交換”でいいのですが、古い物を新しい物に取り替える場合は、中国語では“更換”という単語を使います。ネイティブとしてこういったところでも気づく鋭さを持っています。 それを活かした特許翻訳に取り組んでいます。

常によりよい表現はないかと考えながら、翻訳しています。ベストな翻訳表現を見つけ出したい。すなわち、目標は「信達雅」であることです。

PROFILE DATA

張 穎卓(ちょう えいたく)

中国山東理工大学工学部自動車設計及び製造学科 学士号取得、日本大阪市立大学経済学部交通経済学科 学士号取得、日本大阪市立大学大学院経営学研究科/都市交通専攻 修士号取得。1999年入社後、特許翻訳業務・渉外業務に従事。現在に至る。

資格など

中国弁理士登録(第3219745号)、日本語能力検定試験 一級合格

対応技術分野

▼機械・メカトロ分野
自動車関連技術、自動車部品・車載部品、空調・冷凍装置、流体機械、機械設備、特装車・建機、ベルト伝動装置、印刷、その他各種処理装置、モバイル機器 など

▼電気、電子分野
電子回路、画像処理、通信技術、ソフトウェア設計、コンピューター関連技術、情報技術、半導体、半導体記憶装置、LSI設計、発電・送電 など

▼化学、材料、バイオ分野
無機化学、有機化学、高分子化学、工業化学、金属材料、ブラスチックフィルム、半導体プロセス、液晶・有機EL技術、有機・無機材料、光ケーブル、電池、油脂製品、バイオテクノロジー 、など

対応言語

日本語、中国語(簡体字/繁体字)

休日の過ごし方

気分転換を兼ねて、社交ダンスや山登り、温泉などへ。